【レコメンッ】処方箋/小林大吾 ft. タケウチカズタケ

【レコメンッ】処方箋/小林大吾 ft. タケウチカズタケ

今日紹介するのは「処方箋」という曲。

小林大吾の世界観にどっぷり浸る事が出来るリリックとタケウチカズタケのエレピを堪能出来る曲です。

僕自身、ヤンキーでもなければ不良でもないし、ヤンチャしてた訳ではないです。

そんな文化系ラップ好きにはとても響く曲。

歌詞の美しさ、トラックの美しさ。唯一無二。

この独特な世界観は小林大吾にしか出せないなと。

生で聞くと、この曲の良さが何十倍にもなるので、是非ライブを見て欲しい。

正直、悲しい訳ではないけど涙が出そうになる。

特に好きなリリックが…

「全てを投げ出しても良いと感じた時には 既にほとんどのものを投げ捨てていた」

「よせばいいのにロイヤルストレートフラッシュを相手に1000回目のレイズ」

この歌詞が自身の経験や曲のエッセンスになってて好きです。(好きじゃない部分を見つける方が難しい)

これだけだと何がなんだか分からないと思うので、最後に歌詞を載せます。

see ya!!

【lyrics】
それは贈りものみたいな顔をしてやってきた
こっちにも都合ってものがあるのに、運命はいつだって呼び鈴を押してはくれない
いきなり来られたって支度なんかできてるわけがないんだ
だいたい出番はもっと先だと思ってた、呼ばれずに終わることだって十分ありえた
ちっぽけな舞台とはいえ、今さら主役なんてどう振る舞ったらいいのかよくわからない

町のはずれには魔女が居ると聞いて、藁にもすがるような思いで戸を叩いた
誰もが一度は直面するこの事態を、まるくおさめるための処方箋がほしい
錬金術だろうがこの際何だっていいから、上がりすぎた熱を少し冷ましたいんだ

ことの次第はこうだ
ある人に出会った
美しいと思った
それがまずかった

高熱には幻覚がつきものだというなら、このときの感動がたぶんそうなんだろう
すべてを投げ出してもいいと感じたときには、すでにほとんどのものを投げ出していた
朝から晩まで心奪われて、ふと我に返るときが何より最悪だ
トンネルの開通を約束されたわけでもないのに、何トンもの岩を砕きつづけている

もしこれが恋というものなのだとしたら、全力でぶつかりすぎてもうヘトヘトだ
良いものも悪いものもみんな包みこんでしまう、月夜に花ひらくようなあの微笑みは
冷えた体を癒す温かいミルクなのか、それともモルヒネみたいな痛み止めでしかないのか?
交わりそうにない2本の平行線を思い浮かべると目眩でくらくらしてくる

魔女の答えはこうだ、そんな薬はない…人様に頼るようじゃ底が知れてるな
ラブソングでも聴いてりゃいいじゃないか
そこから学ぶことだってひとつくらいはあるだろう
どうしてもというなら、古くから伝わるこの由緒正しいリセットボタンをやってもいいが
こいつはひとたび押せば色恋沙汰どころか、世界のちゃぶ台をひっくり返すような代物さ

わかったら帰りな
ドアはあっちだ

ラブソングみたいになんかうまくいくものか
だれかの話が役に立ったためしなんてない
わかってるんだからよせばいいのによりによって
ロイヤルストレートフラッシュを相手に1000回のレイズ

くだんの笑顔ひとつでひらりとかわされて
ちょっとしたイカサマくらいじゃ歯が立たないんだ
そうわかってるんだからよせばいいのに
ロイヤルストレートフラッシュを相手に1001回目のレイズ

テーブルに置いた魔女のリセットボタンを、いっそ押してしまいたいと何度手を伸ばしただろう?
叩きつけるようにして振り出しに戻すことができたら晴れやかな日々をまた始められるはずじゃないか?

たったそれだけのことがどうしてもできないのはこの先二度とお目にかかれない輝きがここにあるからだ!
魔女は腹を抱えて笑うだろう———「今までそいつを押せたやつなんて一人もいやしないんだ」

朝から晩まで心奪われたあげく、魔女にさえ手のひらのうえで転がされて
ちっぽけなボタンひとつままならないんだから、まったく!
いいかげんイヤになってくるな…